歴史的建造物等 物件情報

旧京藤甚五郎家住宅(県指定文化財、ふくいの伝統的民家認定)

南越前町 和風、古民家 コンサート、会議 撮影 展示

今庄は古来より江戸・京都方面から北陸方面への玄関口として発展し、江戸期には越前の重要な宿場として繁栄しました。明治期に入ると宿場町としての機能は無くなりますが、明治29年に鉄道が開通すると機関区が置かれ鉄道の町として栄えました。現在でも街道沿いには江戸期の建物が点在し、当時の風情が随所に残っています。

街道中心部の本陣跡地近くの旧京藤甚五郎家住宅は江戸後期建築の建物であり、今庄宿に現存するものの中で最も古く代表的な歴史的建造物です。塗籠の外壁と赤みの強い越前瓦の上に上げた卯建によって、ひと際異彩を放っています。

主屋はイロリのあるダイドコとその奥に続く炊事場に沿って、前からミセノマ、オウエ、ナンドと並びオウエから一段高くなったシキダイノマ、ナカノマ、ザシキへと続きます。

オウエとシキダイノマ境の柱には改造の跡が認められるが、ザシキ棟が増築あるいは改築された可能性が推測されます。全体に材料、仕上げともかなり質が高く、特にザシキの造作は抑えめですが、書院や天井に意匠を凝らしたあとがうかがえます。

一般に町家は敷地間口いっぱいに建てますが、京藤家は主屋の左に前庭をとり、奥に座敷を配した本陣の形式をとっています。座敷の背後には坂谷山がそびえ、それを背景に庭を築いています。

これまでの利用実績としては、お茶会やお箏など和楽器での演奏会、歴史講演会などがあります。今庄宿の街道を利用したお祭り「街道浪漫」では旧京藤甚五郎家住宅前で福井県指定無形民俗文化財の「羽根曽踊」を舞うことでも知られています。

越前屈指の町家、旧京藤甚五郎家住宅で、結婚式の前撮りなどは如何でしょうか。

活用事例

施設情報

施設名 旧京藤甚五郎家住宅(県指定文化財)
形態 町家型、木造2階建
広さ 319㎡
貸出可能場所 座敷等の畳の部屋、囲炉裏周辺の板の間、庭
できること 写真撮影、 集会、 イベント講演会、和楽器などの演奏会、撮影会など
貸出可能日時 要相談(一般公開日:毎週金曜・土曜・日曜・祝日 午前10時~午後4時まで ※年末から3月上旬までの冬期間は非公開)
貸切 一部可
設備等 トイレ(男女別 多目的)
利用料 設定なし(要相談)
利用予約方法 電話、メールで問い合わせ
利用料の支払い 要相談
利用申込先 南越前町教育委員会事務局(南越前町牧谷29-15-1)
TEL:0778-47-8005
kyouiku@town.minamiechizen.lg.jp
Webサイト https://www.town.minamiechizen.lg.jp/kurasi/103/128/p003509.html

平面図

アクセス

〒919-0131 福井県南条郡南越前町今庄68-35

JR今庄駅から徒歩5分
北陸自動車道今庄ICから車で約10分
駐車場40台(200m先)、同10台(今庄駅 400m先)