旧旅籠若狭屋（国登録文化財、ふくいの伝統的民家認定）

今庄は古来より江戸・京都方面から北陸方面への玄関口として発展し、江戸期には越前の重要な宿場として繁栄しました。明治期に入ると宿場町としての機能は無くなりますが、明治29年に鉄道が開通すると機関区が置かれ鉄道の町として栄えました。現在でも街道沿いには江戸期の建物が点在し、当時の風情が随所に残っています。

街道中心部の本陣跡地近くの旧旅籠若狭屋は江戸後期建築の建物として、今庄宿に現存するものの中でも代表的な歴史的建造物です。長年空き家だった若狭屋の解体話を契機として設立した、NPO法人今庄旅籠塾によって改修され、現在は店舗や今庄旅籠塾の事務所、地域住民や観光客の集う場所として活用されています。

旧旅籠若狭屋は平成22年の夏以降、毎年県内の高校生や大学生によって少しずつ改修が進められており、土蔵を含め今後もそのアイデアは尽きることはありません。

通常は店舗営業（十割そば　六助）を行っていますが、地域の行事と連動してイベントにも積極的に参加しています。街道浪漫や宿の市では今庄旅籠塾のメンバーがそば打ちを行い、若狭屋そば店を出して今庄宿の賑わいづくりに参加しています。また不定期ですが演奏会や落語会、紙芝居などを開催して地域住民の集う機会を作っています。

イベントを企画される場合の部屋貸しも行っていますので気軽にご相談ください。